【眼の基礎知識 周辺視】あなたの眼はどれぐらい周りが見えていますか?

【眼の基礎知識 周辺視】あなたの眼はどれぐらい周りが見えていますか?

視野について

普段何気なく眼で見ている日常の景色、意識的に認識出来ている範囲はどれぐらいかご存知ですか?

イラスト引用:「周辺視野は加齢とともに低下する」人と車の安全な移動をデザインするシンク出版

こちらは、人の視野を示した図です。

中心視

視力が高く細かいものを見れる領域で、日常で人の顔を識別したり、文字を読んだりしている部分です。

特徴

  • 意識的に自覚していて、文字などの「形」「色」を識別する。
  • 情報を得る範囲は狭く、反応速度も遅い。
  • 運動システムとの連携が弱い。(中心視に頼り過ぎると、体の動きが悪くなる)

周辺視野

中心視よりも視力が低下する領域で、広範囲でなんとな~く見えている部分です。

  • 無意識に見えている範囲で、人・物の「動き」「位置」に関する情報を識別する。
  • 情報を得る範囲は広く、反応速度も速い。
  • 視線の移動は予測的で、移動範囲は小さい。
  • 運動システムとの連携が強い。(周辺視野を上手く使えるほうが体の動きは良くなる)

有効視野

周辺視野の一部で、中心視ほど細かいものは見れないが必要な情報を他から識別出来る領域です。

  • 識別しようとしているもの(ターゲット)が他のもの(背景など)と類似していると、有効視野は小さくなる

 

つまり、普段人が意識的に見ている範囲は1~2度程度で、あとはなんとな~く見えているだけなんです!

 

周辺視野が狭くなるとどうなる?

ここからは周辺視野が狭くなると、日常生活にどのような影響を及ぼすかをお伝えしていきます。

混雑した場所などで人や物によくぶつかる。

人の眼は、周辺視野で人・物の動きや位置に関する情報を識別します。

つまり、周辺視野で無意識に周りにいる人の動きなどをとらえているので、前を向いたままでもぶつからずに歩けるのです。

しかし、視野の範囲が狭い・周辺視が上手く使えない方の場合はどうなるでしょうか?

目の前の人しか見えておらず、横から来た人とよくぶつかる。

歩いていると、置いてある物に気づかずによく体をぶつける。

などといったことが多くなり、ケガをするリスクが高まります。

車や自転車の運転が危なくなる。

歩いた状態で危険なのですから、スピードのある車や自転車の運転はより危なくなります。

例えば近年、『スマホを見ながらの運転による接触事故』のニュースが増えました。

スマホを見ている=中心視の視野となり、自然と周辺視野は狭くなります

その結果、周囲の状況に気づくのが遅れ、接触事故につながるのです。

仕事やお休みの時によく車や自転車に乗るという方、運転では特に周辺視は重要ですよ!

探し物を見つけられない・部屋の片づけが出来ない。

周辺視野が狭いと感じる方で多いお悩みがこれです。

何度もお伝えしますが、周辺視野は人の動きや物の位置情報を識別します。

また、有効視野は探している物と周りの物が似ていると、視野は小さくなります

つまり周辺視が上手く使えないと、探し物の位置を把握することが出来ず、他の物の近くにあると、余計に分からなくなります。

ひどい状態では落ちている物にも気づかないので、片付いていない部屋が出来てしまいます・・・。

眼精疲労になりやすい・姿勢や動きが悪くなる。

周辺視が上手く使えていない方は、よく眼を動かします。

これは周辺視野の狭さを中心視でカバーしようとしているからです。

眼球運動が増えれば、おのずと眼を動かす筋肉が疲れます

その結果、眼精疲労を引き起こしたり、よく見ようとして姿勢を崩したりします。

また、眼の使い方と体の使い方には関連性があり、周辺視を使わず中心視に頼り過ぎると、体の動きは悪くなります。(スポーツなどでは、相手やボールを【よく見る】より【ボーッと見る】ほうが実は良いんです!)

上記4つは、【周辺視野が狭くなることで起こりうること】の一部です。

他にも、

  • 授業中、よくキョロキョロ顔を動かしている。
  • 周りの状況に気づかず、他の人より行動が遅れることが多い。
  • 緊張する場面や集中している時、あまりが周りが見えなくなってしまう。

など、日常生活において様々な影響を及ぼします。

 

視野の範囲を広げ、周辺視を上手く使えるようにしましょう!

近年、パソコン・スマホの長時間使用や取り巻く環境の変化などにより、【中心視に頼る時間】が増え、【周りを見渡す時間】が減っています

この環境は今後も続くことが予測され、何もしなければ、ますます周辺視の機能が低下した人が増える可能性があります。

また、歳を重ねると周辺視野は徐々に狭くなっていくことも分かっています。

 

周辺視野で無意識にとらえる情報が全ての始まりで、その後に眼や体の動きが起こります。

つまり、周辺視の機能次第で、その後の行動が変わります!

視野が狭く、周辺視の機能も低下してしまうと、日常生活に様々な悪影響を及ぼします。

 

そうならないようにするため大事なことは、

常に視野の範囲を広く、周辺視を上手く使えるようにしておくこと!

ビジョントレーニングで周辺視機能を高めることで、

  • 周りを見渡す力
  • 一度にたくさんの情報をとらえる力
  • 体の緊張を緩和させ、持てる力を最大限に発揮できる力
  • 脳の処理速度を上げる力

が身につきます!

みなさん!周辺視大事です!

ご自身、そして周りの方々とぜひ一度【周辺視】について考えてみてくださいね!

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